商材を決めて、仕入れて、いざ販売。
「さっぱり売れない!」
よくある話です。商品を置いておくだけで勝手に売れることはまずありません。リラクゼーションサロンを開業して、看板も作らずなにも告知しなかったら、お客様がご来店することはないのと同じです。
商品はとにかく目立たせましょう。お客様からすると言われて「そんなの売ってたんだ?」と気づくくらいの感覚です。販売している活気がないと、サロン装飾の小物かと思われてしまいますよ。
物販コーナーはお客様の目線に設けます。施術後に一息つくスペースから見える位置がベストですね。陳列もメリハリをつけて工夫しましょう。POPは必須ですよ。
もっとも目立たせるのは、いまお客様に役立つ提案ができる商品です。美容情報を季節につなげたりとストーリーをつくりましょう。
たとえばアロマオイル。
2月など風邪やインフルエンザ、花粉が流行る季節であれば、ユーカリ、ティートリー、ペパーミントなどをクローズアップして、店内にすっきりした香りを広げます。ちなみに鼻がとおるような爽快な香りができあがりますよ。
このクローズアップした商品は、陳列棚でもっとも目立たせ、POPなどでは、「花粉の季節におすすめアロマ」「店内の香り」など で直感的にお客様の興味を惹きつけます。
お客様から話題にしていただけたら最高の流れですが、それがなければ口頭で軽めに説明させていただくとよいでしょう。お店が伝えないことはお客様に絶対に伝わらないんですね。
また、「〇周年」や「○○の日」など積極的にキャンペーンを開催しましょう。サロン物販は、お店を明るく活気づけます。
「癒しを求めるリラクゼーションサロンで活気つけたら逆効果じゃないか。」とも思われがちですが、物販はお客様の緊張をほぐす流れがつくれます。
「せっかく仕入れたけどまったく売れないから、セールで在庫一掃しよう。」と考える前にとことん考えて工夫しましょう。やることはたくさんあります。
サロンで商品を販売する目的は、お客様に喜んでいただくこと。
売るための物販ではなくて、売れる物販を目指しましょう。